そこに潜むどう猛なイリエワニ。そのギャップにゾクゾクする(もちろん、クルーズ船から眺めていればもちろん危険はない)。
だが、そんな「安全圏」からではなく、もっと近づいてみたくなるのが人間というもの。だったら動物園の檻とは逆に、われわれがケースの中に入ってワニが泳ぐ水槽に侵入したらどうだろう?
おそらくそんな発想から生まれたのが、ダーウィンの街中に忽然と現れるワニと爬虫類に特化した動物園、クロコザウルスコーブ内の「ケージオブデス(死の檻)」というアトラクションだ。
世界100カ国以上の現地在住日本人ライターの集まり「海外書き人クラブ」を主宰する筆者が今回、この「死の檻」を体験してみた。
透明な筒に入ってワニの水槽へ
まずはイリエワニのいない水槽の上で、直径1.5メートル、高さ2.5メートルほどのアクリル製の筒に入る。
その後、まるでゲームセンターの定番であるUFOキャッチャーのように横移動。ワニのいる水槽の上空に来たら、これまたUFOキャッチャーのようにゆっくりと降下していく。足元から徐々にワニに近づいていく。
そして、いよいよ筆者らが乗る「死の檻」は着水。床には無数の小さな穴が開き、横にも幅5ミリほどの小さなスリットがあるので、水面に着いた途端、水が室内に入ってくる。ワニが泳いでいるのと同じ水だ。
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