メールは危険「スクリーン無呼吸症候群」のヤバさ メールとメッセージアプリは自律神経に悪影響
マイクロソフトの元幹部リンダ・ストーンは2007年、ラップトップパソコンの前に座って受信トレイを開くと、毎朝行っている呼吸のエクササイズが台なしになっていることに気がついた。
「さっきまでしっかりと呼吸をしていたはずなのに今はもうしていない、という感じだった」と言う。自分が息を吸って吐いていることがほとんどわからなくなり、呼吸が浅くなっていることに気づいたのだ。
メールチェック時に「呼吸が変わる」
ストーンは(「ダイニングルームのテーブルサイエンス」と自らが呼ぶ)非公式の研究を行うことを決め、友人、隣人、家族など200人を自宅に招いてメールチェック時の心拍数と呼吸を観察した。
すると、約80%が周期的に息を止めたり、呼吸の仕方を変えたりしていたという。ストーンはこの現象を「電子メール無呼吸症候群」と名付け、その発見を説明した2008年のハフィントン・ポストの記事は幅広く読まれた。
ストーンはその後、この概念を広げ、「スクリーン無呼吸症候群」と呼び名を改めた。この言葉は、スクリーンの前で行うあらゆる種類のタスクで多くの人が呼吸を乱していることを指す。