メールは危険「スクリーン無呼吸症候群」のヤバさ メールとメッセージアプリは自律神経に悪影響

拡大
縮小
スマホチェック
ついついしてしまうメールやメッセージアプリのチェックの時、呼吸が止まっていたり、仕ほうが変わっていたりすることがあるという(写真:PIXTA)

マイクロソフトの元幹部リンダ・ストーンは2007年、ラップトップパソコンの前に座って受信トレイを開くと、毎朝行っている呼吸のエクササイズが台なしになっていることに気がついた。

「さっきまでしっかりと呼吸をしていたはずなのに今はもうしていない、という感じだった」と言う。自分が息を吸って吐いていることがほとんどわからなくなり、呼吸が浅くなっていることに気づいたのだ。

メールチェック時に「呼吸が変わる」

ストーンは(「ダイニングルームのテーブルサイエンス」と自らが呼ぶ)非公式の研究を行うことを決め、友人、隣人、家族など200人を自宅に招いてメールチェック時の心拍数と呼吸を観察した。

すると、約80%が周期的に息を止めたり、呼吸の仕方を変えたりしていたという。ストーンはこの現象を「電子メール無呼吸症候群」と名付け、その発見を説明した2008年のハフィントン・ポストの記事は幅広く読まれた。

ストーンはその後、この概念を広げ、「スクリーン無呼吸症候群」と呼び名を改めた。この言葉は、スクリーンの前で行うあらゆる種類のタスクで多くの人が呼吸を乱していることを指す。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT