「しんどいのに平気なふり」"笑顔うつ"の怖い実態 笑顔の仮面をかぶって生活…我慢強い人は注意

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本当は「しんどい」のに、他人に見せないよう我慢していませんか?(写真:アラヤシキ/PIXTA)
働けてはいるけれど、家に帰るとぐったりしてなにもできない。まじめにやっているのに、まわりから「やりすぎ」「考えすぎ」と言われてイラッとする。これが「笑顔うつ(smiling depression)」とよばれる状態だ。笑顔うつは、なんとか社会生活は送れているものの、内面で抑うつ症状や身体の不調を長期間抱え、やがて心と体が一致する感覚がなくなっていく。
「笑顔うつ」は医学的には公式な病名ではないが海外でも研究が進められており、一般的には軽度または中程度のうつ病や適応障害に該当するといわれる。なぜ、心と体の調和が崩れるのか。毎月500人以上の患者さんの診察をしながらSNSでも情報を発信している精神科医しょうさんの書籍『精神科医が教える 笑顔うつから抜け出す方法』から一部抜粋・再構成してお届けします。

「笑顔うつ」とは?

・落ち込みや不安は感じないけれど、長期間体調がすぐれない
・急に感情が暴走してしまって、後悔することがある
・やりたいことはあるのに、思うようにこなせなくなっている
・体は元気だけれど、長期間落ち込みや不安があってしんどい

このように心身の不調を長期間抱えながらも、他人には見せないように笑顔で明るくふるまえる状態を、わたしは「笑顔うつ」と呼んでいます。

笑顔うつは初期段階では兆候が見えにくいため、まわりからは単なる甘えや性格の問題と考えられ、精神的な病気とは疑われません。しかしながら、「笑顔の仮面」をかぶって社会生活をしているため、サポートを受けることが難しく、状態が悪化しやすいのです。

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