「自分は凡人!」と思える人こそ"天才に勝てる"訳 つんく♂「僕も凡人。だからこそ大逆転できる」

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本物の「天才」とは、金儲けや名誉を度外視して、「やりたいこと」をひたすらやれる人だと思います。

借金しようが、どんな格好だろうが、なりふり構わず、とにかく 「これがやりたい」を貫ける人。もしくは、頭の中に突然、何かが降って湧いてくるような人。それが「天才」なんだと思います。

そんな天才たちは、仕事の進行状況や日々の生活環境、家族のことより先に、自分のやりたいことや創作活動に没頭して生きていける人だと思うんです。

もちろん、「自分が天才だ!」などと思い込むことはありません。ここが「天才」と「凡人」との決定的な差です。

「凡人」だからこそ「天才」を凌駕する可能性がある

でも、「凡人」だからこそ、「凡人」の中にある「才能」の「芽」を見出し、伸ばしていくことができます。その才能には、ひと握りの「天才」を凌駕する可能性が潜んでいるとも言えるのです。

その可能性の「芽」は、誰の中にもあります。しかし、これは「自分は天才だ」と思い込んでいる間は、見出すことができません

僕自身も、自分が「天才」じゃないことに気づき、「自分を凡人だということを認めた」ことで自分の「才能」の「芽」を見出し、多くのヒット曲やプロデューサー業で結果を出すことにつながっていきました。

みなさんも、まずは「自分は天才でも何でもなく、凡人だということを認める」ことから始めましょう

そうすることで、みなさんの中に眠っている「天才」を凌駕する可能性の「芽」を見出すことにつながっていくはずです。

つんく♂ 総合エンターテインメントプロデューサー

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音楽家、TNX株式会社代表取締役。1988年にシャ乱Qを結成、1992年にメジャーデビューし「シングルベッド」「ズルい女」など4曲のミリオンセラーを記録。1997年より「モーニング娘。」のプロデュースを開始し、1999年には「LOVEマシーン」が176万枚以上のセールスを記録。「ハロー!プロジェクト」をはじめ数々のアーティストのプロデュースやサウンドプロデュースを手がけ、現在JASRAC登録楽曲数は2000曲を超える。2015年、喉頭がんにより喉頭全摘手術を受けたことを公表。2020年にメディアプラットフォームnoteにてコラムをスタートする。現在はハワイに拠点を置き、国民的エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。

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