シニア社員を覚醒させた「修羅場研修」の極意 チャレンジで失敗したら目の色が変わった
そうすることによって徐々に「やったらできた!」という状況が起こり、チャレンジ自体が楽しくなってくるのです。
ここで大切になるのが「心理的安全性」です。心理的安全性が低い組織で、人はチャレンジをしようとしません。なぜなら、チャレンジして失敗したら怒られるかもしれないから。だから、チャレンジを求めるのであれば、その前にチャレンジしよう!と思わせる環境が必要なのです。
そういう意味で私は「失敗を許容する」という言葉が嫌いです。「失敗した」ということは「チャレンジした」ということですから、チャレンジした人のことは許容どころか、むしろ賞賛すべきなのに、なぜ上から目線の「許す」なんでしょうか?
研修から2カ月もすると、彼らはこんな言葉を伝えてくるようになったのです。
つまり初日の硬い表情から、ガラッと意識が変わったということです。研修後は彼らの職場の空気も変わり、それが徐々にチームの成果に結びついていると人事担当者から聞きました。
いい年って何歳のこと?
中でもうれしかったのは最年長の60代の方が「私もまだまだできますね!」と語ったことでした。人はチャレンジし続ける限り、何歳になっても成長できるのです。自己成長の実感は、充実感にもつながってきます。
「自分なんてもういい年だから……」という言葉でチャレンジしないことが一番もったいないのです。そもそも「いい年」って何でしょうか?有名な話ですが、カーネル・サンダースが何度も失敗を繰り返したあげく、ケンタッキーフライドチキンを創業したのは65歳なのですから。
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