シニア社員を覚醒させた「修羅場研修」の極意 チャレンジで失敗したら目の色が変わった
マインドセットを日本語では「向き合い方」や「心の持ちよう」と言いますが、向き合い方が変わると行動の質が変わってくるので、結果が変わってくるのは当たり前です。
だから、会社が社員に結果を求めようとするなら、まずは彼らのマインドセットを変えなければいけません。無理やりKPIを設定して達成させようと思っても、短期的にはいいかもしれませんが、長続きしません。
マインドセットは年齢に関係なく鍛えられるものです。たった数カ月でマインドセットをガラりと変えた60代の方は、今でも所属グループの中で仲間たちにすごく良い影響を与えているそうです。彼自身の前向きなマインドセットと、自らチャレンジをする行動が、組織内に心理的安全性の高い空気を作っているのでしょう。
スキルと知識、専門性を生かす
今の50代は終身雇用の意識が強く、新卒で入った会社で定年まで働こうと思っていた人が多かったように思います。「ここで頑張るぞ!」と思いながら頑張ってきた20代と30代。会社から言われるままに頑張ってきたのに、なぜ50代で「使えない」「お荷物」と言われるようになってしまったのか。私にはどうしても当人たちが悪いようには思えません。
しかし私たちを取り巻く環境も状況も変化します。言われるままにやってきたことで、時代が求めるスキルや知識のアップデートがおざなりになってしまった人がいるかもしれません。
あるいは、1つの会社に勤めていることで、自分の業界のことや、やってきた仕事に関しては多少わかっているものの、他業界のことや世間からは疎くなってしまったかもしれません。
シニア人材はすでにスキルも知識も豊富です。高い専門性を持ち、そして経験も豊かです。だとしたら、あとは彼らのマインドセットが変わりさえすれば、「何か」が変わる可能性が十分にあるはずです。
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