一方、大企業には、法務・総務部門がありますし、社員も仕事を進める中で、自然とコンプライアンスを遵守したオペレーションを身につけている方が多いものです。
こうした、大企業出身者のコンプライアンスの知識・意識は「貴重なスキル」といえます。
「道なき道」を登りながらスキルアップする
ほかにも、大企業で「事業のHOW」を解決してきた経験は、上場前後の、規模が大きくなってきたスタートアップで特に求められるスキルとして挙げられます。
とはいえ、大企業とスタートアップでは、仕事の進め方が大きく違うため、転職前にそのことをしっかりと理解しておく必要があります。
登山にたとえて説明すると、大企業の場合は、「すでに誰かが登頂したことがあり、誰でも登れるように舗装された山道が準備されている」状態です。
一方のスタートアップは、「目指す登頂は決まっているものの、誰も登ったことがなく登り方がわからない」状態だと言えます。
スタートアップで求められているのは、「登頂にコミットし、登り方を自ら考え、自ら問題解決する人材」なのです。
スタートアップの世界では、既存の常識や組織にしがみつくのではなく、新しい常識や組織を自らが創出して、自分の能力、腕で生きていくことが求められます。
「能力」と「やる気」があるのに、大企業や組織内でくすぶっている人が、スタートアップでポテンシャルを発揮することは、おおいに可能です。
スタートアップに入って幹部になり、大活躍をして、社会をよりよく変えていく。その人自身も仕事にやりがいを感じ、自己実現できて、金銭的にも潤って幸せになっていってくれる。
これは何より、日本社会にとってもプラスの変化だと思うのです。
これから「スタートアップに身を投じてみたい」と思う人が、ひとりでも多く生まれてくれればと願っています。
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