高校の部活は今、なぜ「登山部」が人気なのか? 背景に自然災害の増加?この10年で部員増の部活

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男子の部員数はサッカー(14万7086人)とバスケットボール(8万3625人)が1位、2位を占める状況に変わりはないものの、22年度はバドミントン(6万9118人)が陸上競技(5万9792人)を抜いて3位に、バレーボール(5万972人)が卓球(4万7187人)やテニス(4万2765人)を押さえて5位に、それぞれ浮上した。

登山(8237人)は15位で10年前と同じだったが、13位のラグビー(1万7649人)や14位の柔道(1万1247人)との差を縮めた格好だ。

女子生徒の運動部への関心は高くなっている

 一方で、女子生徒の状況は男子と少し異なる。10年前と比較できるデータのある29競技のうち、半分近い13競技で部員が増えていたのだ。

女子部員全体の数は、男子と同様に10年前から減っている。しかし、この間の減少率は男子よりもわずかながら小さい。減少率は女子が7.8%減、男子が8.8%減だ。女子の場合、10年前にデータがなかったウエイトリフティングやレスリング、自転車競技など新たに集計の対象に加わった競技もある。

女子生徒の運動部への関心は、相対的に以前よりも高くなったと言っていいかもしれない。競技の好みも多様化していることがみてとれる。

女子で10年間の増加率が最も高かったのは、登山の54.8%増だった。登山部の人気上昇は男女ともに共通だ。

続いて、水泳(飛び込み)の45.5%、フェンシングの30.9%、ヨットの15.3%などの順。11年に日本代表「なでしこジャパン」がワールドカップで優勝したサッカーも14.8%だった。

部員の増加数でみると弓道の3162人増が最も多く、卓球(2116人増)、サッカー(1353人増)、バドミントン(1319人増)などが続いた。増加率トップの登山は増加数でも5位(993人増)と上位に入っている。

部員数そのものの上位は、バドミントン(5万6311人)が10年前の3位からトップに浮上。1位だったバスケットボール(5万2883人)は、バドミントンだけでなく、バレーボール(5万5583人)にも抜かれて3位になった。

一方、12年度に7位だった弓道は、22年度に4位へ浮上している。この10年で弓道の部員数は3162人増えた。

部活動はその競技を始めるきっかけになったり、競技人口や競技力を左右したりすると言われる。学校生活の思い出が残る場でもある。その意味でも部員数の変化は気になるところだ。

(AERA.dot 編集部・池田正史)

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