投資信託は、運用方針の違いによって「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類に分類できます。
●インデックスファンド……インデックス=指標。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ、S&P500(後者2つはアメリカの代表的な株価指数)など、特定の指標に連動するように設計された投資信託。対象とする株価指数と同じ銘柄を同じ比率で組み入れることが多い。特定の指数と似た値動きをするため、市場並みの運用成績が期待できる。「パッシブファンド(パッシブ=受け身)」とも呼ばれる。
●アクティブファンド……アクティブ=積極的。ファンドマネージャーが独自に選んだ銘柄で構成された投資信託。株価指数など市場平均を上回る運用成績を目指す。
インデックスファンドとアクティブファンドにはそれぞれに特徴があり、「どちらが優れているのか」を決めることはできません。ですが、100冊の著者の多くが、「投資の初心者にはインデックスファンドのほうが向いている」と述べています。
投資初心者にインデックスファンドが向いている理由
● アクティブファンドよりも、手数料が安い(アクティブファンドはファンドマネージャーが運用しているため、インデックスファンドよりも手数料が高め)。
● 日経平均株価やTOPIXなど、特定の指数と似た動きをするため、値動きがわかりやすい。
● ひとつの金融商品を購入するだけで、幅広く分散投資できる。日経平均株価に連動するインデックスファンドなら、日本の主要企業225社に分散投資しているのと同じ効果が期待できる。
● 日経平均株価やTOPIXなど、特定の指数と似た動きをするため、値動きがわかりやすい。
● ひとつの金融商品を購入するだけで、幅広く分散投資できる。日経平均株価に連動するインデックスファンドなら、日本の主要企業225社に分散投資しているのと同じ効果が期待できる。
アクティブファンドは、市場平均を上回る運用成績を目指していますが、
「結果的に、市場平均を上回ることができない」「6割のアクティブファンドがインデックスファンドを下回る」
と主張する著者もいます。アクティブファンドがインデックスファンドに勝てない理由として、
「運用成績がファンドマネージャーの手腕に左右されること」「運用コスト(手数料)がインデックスファンドよりも高いこと」
などが挙げられています。
インデックスファンドはどのくらい保有すべき?
インデックスファンドにもさまざまな種類があり、「どのインデックスファンドをどれくらいの割合で保有すべきか」についての絶対解はありません。しかし、43冊の著者の多くが、
● ひとつだけではなく、複数のインデックスファンドを組み合わせて保有したほうがリスクは分散される(例:国内株式のインデックスファンドと海外株式のインデックスファンド)
●「国内株式のインデックスファンド」よりも、「海外株式のインデックスファンド」のほうがリターンは見込める。世界経済は成長し続けているし、とくに米国株は右肩上がりなので魅力的
と述べています。
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