投資にはリスクがともないます。リスクとは、日常的には「危険、危機」「悪いことが起きる可能性」の意味で用いられますが、投資の世界では「予想できない」という意味を含みます。
不確実の度合いが大きいこと(価格変動の振れ幅が大きいこと)を「リスクが大きい(高い)」、小さいことを「リスクが小さい(低い)」といいます。リスクが大きいとは、「大きく損をするかもしれないし、大きく利益(リターン)が出るかもしれない」という意味です。
ファイナンシャル・プランナーの中桐啓貴さんは、著書の中で、リターンからではなくリスクから投資を考えることの大切さに触れています。
リスクの取りすぎには注意
リスクとリターンはセットになっていて、リターンを得たいなら、リスクを受け入れる必要があります。ですが、「とにかくリスクを取ればいい」わけでなく、リスクの取りすぎには注意が必要です。
世界累計で200万部を突破したベストセラーの邦訳版『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』(ダイヤモンド社)で、著者のモーガン・ハウセルさんは「リスクを好きになること。リスクは、時間の経過とともに利益を生む」と述べたあと、こう続けています。
「ただし、身を滅ぼすようなリスクには細心の注意を払うべきだ。立ち直れないほどのダメージを負ってしまえば、長期間で得られるリターンのためのリスクをそれ以上取ることができなくなる」
立ち直れないほどのダメージを受けないためには、自身が「どのくらいの損失なら耐えられるか(受け入れられるのか)」の度合いを知っておくことが大切です。
どの程度だったら生活に支障をきたさずにいられるか、心理的に耐えられるかという2つの観点から、ご自身にとっての適切なリスクを考えてみてください。
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