「お金の増やし方」名著100冊読んでわかった共通技 初心者にもおすすめできる「投資のコツ」を伝授

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投資にはリスクがともないます。リスクとは、日常的には「危険、危機」「悪いことが起きる可能性」の意味で用いられますが、投資の世界では「予想できない」という意味を含みます。

不確実の度合いが大きいこと(価格変動の振れ幅が大きいこと)を「リスクが大きい(高い)」、小さいことを「リスクが小さい(低い)」といいます。リスクが大きいとは、「大きく損をするかもしれないし、大きく利益(リターン)が出るかもしれない」という意味です。

ファイナンシャル・プランナーの中桐啓貴さんは、著書の中で、リターンからではなくリスクから投資を考えることの大切さに触れています。

「リターンからしか投資を考えていないうちは素人です。プロは常にリスクから考え、リスクに対して最大のリターンが出ているかを考えます。(略)
自分が取っているリスクに対して最大のリターン、つまり最も効率的な資産配分にするために分散投資をするのです」(『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』/クロスメディア・パブリッシング)

リスクの取りすぎには注意

リスクとリターンはセットになっていて、リターンを得たいなら、リスクを受け入れる必要があります。ですが、「とにかくリスクを取ればいい」わけでなく、リスクの取りすぎには注意が必要です。

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世界累計で200万部を突破したベストセラーの邦訳版『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』(ダイヤモンド社)で、著者のモーガン・ハウセルさんは「リスクを好きになること。リスクは、時間の経過とともに利益を生む」と述べたあと、こう続けています。

「ただし、身を滅ぼすようなリスクには細心の注意を払うべきだ。立ち直れないほどのダメージを負ってしまえば、長期間で得られるリターンのためのリスクをそれ以上取ることができなくなる」

立ち直れないほどのダメージを受けないためには、自身が「どのくらいの損失なら耐えられるか(受け入れられるのか)」の度合いを知っておくことが大切です。

どの程度だったら生活に支障をきたさずにいられるか、心理的に耐えられるかという2つの観点から、ご自身にとっての適切なリスクを考えてみてください。

藤吉 豊 文道代表取締役

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ふじよし ゆたか / Yutaka Fujiyoshi

有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレンドなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。(※「吉」の字は正しくはツチヨシ)

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