投資のリスクとは、
「結果が不確実であること(予想できないこと)」
を意味します。
株式や債券(国や企業などが資金を借り入れるために発行する有価証券)などは、さまざまな影響により価格が変動します。投資のリスクをなくすことはできませんが、リスクを減らす方法はあります。その方法のひとつが分散投資です。
資産を複数持っていれば(いろいろな金融商品を保有していれば)、特定の資産が値下がりしても他の資産の値上がりでカバーできることもあるため、リスクを軽減できます。
分散する対象は、おもに次の4つです。
・銘柄の分散
・地域の分散
・時間(時期)の分散
1つずつ解説していきます。
投資リスクを下げる4つの「分散」原則
株式、債券、不動産、金など、種類の異なる資産を組み合わせて投資します。投資の世界には、「卵をひとつのカゴに盛ってはいけない」という格言があります。全部の卵をひとつのカゴに盛ると、そのカゴを落としたときに、全部の卵が割れてしまうかもしれません。ですが、複数のカゴに卵を盛っておけば、ひとつのカゴを落としても、他のカゴの卵は割れずに残ります。
投資も同じです。1種類の銘柄(や資産)にお金をつぎ込んだ場合、その1つが暴落すれば、投資したお金をすべて失いかねません。しかし複数のカゴ(複数の銘柄や金融商品)にお金を分けて投資しておけば、リスクを分散できます。
銘柄とは、株式、債券、投資信託の個別の名称のこと(株式の場合なら企業名)。特定の銘柄だけでなく、複数の銘柄に投資します。株式投資であればA社だけでなく、B社、C社など、複数の企業の株を保有します(A社、B社、C社は別の銘柄だが、「株式」という点では同じ資産)。
複数の国や地域、通貨を組み合わせて投資をします。ひとつの国や地域に集中して投資をした場合、その国の経済状況が悪化すれば、リスクが大きくなります。とくに日本は少子高齢化や成長の鈍化が進み、「この先、経済が大きく発展するのか」不安を感じる要素もあります。
一方、海外に目を向けると、見通しの明るい国が存在しています。国内だけでなく海外の金融商品も組み合わせることで、リスクを抑えることができます。
積立投資は、毎月など一定のタイミングで、決まった額を購入する投資方法です。購入のタイミングをズラすことで、「時間分散によるリスク低減効果」が期待できます。この投資方法は、「ドル・コスト平均法」とも呼ばれています(ドルは「お金」の意味です。アメリカのドル建てで投資をすることではありません)。
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