「お金の増やし方」名著100冊読んでわかった共通技 初心者にもおすすめできる「投資のコツ」を伝授

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
拡大
縮小

時間(時期)を分散する投資方法としては、「積立投資」がおすすめされていました。積立投資のおもなメリットは、次の3つです。

(1)少額から始められる

「つみたてNISA」や「NISA」ではおもに投資信託を毎月買っていくことになりますが、投資信託なら、月々100円から始めることができます。

(2)購入のタイミングに悩まない

「毎月20日に100円ずつ買う」などと決めて、自動的にお金を引き落とすようにすれば、購入のタイミングに悩むことなく、コツコツ投資を続けることができます。値動きに一喜一憂する必要もないので、精神的にも落ちついていられます。

(3)購入価格が平均化される

価格が上がる時期や下がる時期があっても、結果的に購入価格が平均化されます。積立期間が長くなるほど平均化される期間が長くなるため、価格変動リスクを減らせます。また、積立投資を始めたら、「長期保有する」ことが大切です。長期保有をすると、元本割れする(損をする)可能性が低くなる傾向があります。

株式投資の場合、運用期間が長いほど配当金や株主優待の回数も多くなり、利益の積み上げが期待できます。

上手に分散すれば、リスクは下げられる

金融庁が発行する『つみたてNISA 早わかりガイドブック』によると、1985年以降の各年に毎月同額ずつ国内外の株式・債券に積立、分散投資をした場合、保有期間5年では元本割れの可能性があるのに対し、保有期間20年では、損をした(元本割れした)ケースは0%です(過去の実績をもとにした結果であり、将来の成果を保証するものではありません)。

投資にリスクはつきものですが、上手に分散することで、そのリスクを下げていくことができます。「始めてみたいけれども、不安」という方ほど、なるべくさまざまな分散の形を取り入れてみてはいかがでしょうか。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT