「お金の増やし方」名著100冊読んでわかった共通技 初心者にもおすすめできる「投資のコツ」を伝授

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
拡大
縮小

100冊中43冊がすすめていたのが、「投資信託の購入」でした。投資信託とは、資産運用のプロを「信」じて、自分のお金を「託」す投資です。「ファンド」「投信」とも呼ばれています。

投資信託は、ファンドマネージャーが、「これと、これと、これを組み合わせると利益が出るのではないか」と考えてつくった「詰め合わせ商品」です。株式投資は、自分で投資先(銘柄)を見つけて投資します。一方、投資信託は「どの銘柄に投資をするのか」は資産運用のプロに一任します。

株式投資と投資信託の違い
出所:『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

投資信託には、「国内株式型」「国内債券型」「外国株式型」「外国債券型」「バランス型」「REIT(不動産を投資対象とする投資信託)」など、さまざまな種類があります。

バランス型は、「日本株しか投資をしない」「海外の債券にしか投資をしない」といった偏りをなくし、国内外の株式・債券にバランス良く投資します。一般的な傾向として、国内より海外、債券より株式のほうが「ハイリスク・ハイリターン(元手が大きく減る可能性もあるが、大きく増える可能性もある)」になります。

投資信託のメリットとデメリット

投資信託のメリット
● 小さな資金から始められる。
● 自分で考えなくても、運用のプロが組み合わせを考えてくれる。
●「詰め合わせ商品」なので、多くの銘柄に分散投資できる。
● 種類が豊富である。
● 運用状況が公開されているので、透明性がある(中身を自分でチェックできる)。
● 運用に携わる金融機関(販売会社、運用会社、信託銀行)が破綻しても、資金が守られる。
● NISA、つみたてNISA、iDeCoの投資対象となっている。

投資信託は、株式や債券を詰め合わせた商品なので、間接的に、いくつもの投資先に分散投資できます。

ただし、投資信託はメリットだけではありません。運用成績は市場環境によって変動するなど、デメリットもあります。

投資信託のデメリット
● 利益が出ることもあれば、投資額を下回ることもある。
● 商品の数が多いため、選ぶのが難しい。
● 短期間で大きな利益を出す方法ではない。
● 値動きの変化に合わせたタイムリーな売買には向いていない。
● ファンドマネージャーが関わるため、自分で運用するよりも手数料(信託報酬)が高くなる。

長期投資をする場合、保有にかかる手数料(信託報酬)が高いと、その分、受け取る利益が減ってしまいます。手元に多くのお金を残すためには、「手数料を安く抑える」のがポイントです。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT