東大生が厳選「勉強の結果が出やすくなる本」3選 勉強の効率は「事前の準備」に大きく左右される

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まずは、『まんがでわかる 地頭力を鍛える』です。

そもそも「頭が良い」とはどういうことか

この本では、「そもそも頭が良いとはどのように定義できるのか」「頭を良くするためにはどうすればいいのか」がわかりやすくまとまっています。

まんがでわかる 地頭力を鍛える
『まんがでわかる 地頭力を鍛える』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

勉強とは、頭を良くするための行為ですよね。

ですから、勉強する前に、「頭を良くする」ということがどういうことなのか理解しておくことで、結果が出やすくなります。

そしてこの本で描かれている訓練法はとても面白く、勉強の役に立ちます。

例えば、この本では「65点主義」という言葉が登場します。

「100点満点を求める完璧主義になってしまって、じっくり考えて結果を出そうとするよりも、限られた時間の中でざっくりと答えを出そうとする姿勢を持つこと」という意味で使われているのですが、この「65点主義」は、勉強するうえで非常に有効な手立てだと言えます。

僕たちは勉強していると、つい100点満点を望んでしまいます。細かいところまでこだわって、丁寧に時間をかけて考えてしまいます。でも、最初からそんなふうに満点を狙っても、うまくいかないことが多いですね。

例えば問題を解くときに、10分以上考えても答えってなかなか出ないです。とりあえず大雑把でもいいから、65点くらいの回答を出して、すぐに答えを見てしまったほうが、時間をムダにすることなくうまくいくのです。

特に初めて学ぶような分野は、65点くらいでどんどん次のステージに進めていって、一周した後に改めて100点を目指したほうが、効果が出るわけです。

ちなみに、東大生は勉強するときに時計やストップウォッチを用意して、時間を決めて問題を解いたり本を読んだりしている場合が多いです。「10分以上この問題にかけないようにしよう」「15分以上読んでも結果は出ないだろう」と、時間制限をつけた状態で勉強をしているのです。これは、「65点主義」にかなり似ていますよね。

この本では、このような「頭を良くするときに必要になる心構え」が解説されていて、勉強を始める前に知っておくと効果があると感じました。ぜひ読んでみてください!

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