夏休み「ガミガミ叱る」を減らす!納得の工夫7つ 感情的に叱る親は「工夫」を省略してしまっている

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実は、よく叱られる子も、叱られる内容の9割は毎日同じだったりします。新しいことで叱られることは意外と少なく、毎日同じ時に同じ所で同じことで叱られます。それは生活の中に“工夫がない”ということも要因のひとつであり、叱る・叱られるのパターンができてしまっているのです。

ですから、叱る前によく観察したり考えたりしてみてください。そして叱らなくてもすむ工夫をしてみましょう。私はこれを「叱らないシステム」と呼んでいます。あといくつか具体例を挙げます。

「叱らないシステム」をつくるには

枕元にペットボトル

A君は毎朝トマトとアサガオに水をやる約束になっていました。でも、忘れがちで叱られていました。親はそこで一計を案じて、水を入れたペットボトルを枕元において寝るようにしました。たったこれだけのことで、朝の水やりが進んでできるようになりました。

“お支度ボード”

やるべきことを順序よく確実にやれるようにするために、効果的なのが“お支度ボード”です。

(写真)ある小学生のきょうだい2人のお支度ボードの実例

例えば、「かおをあらう」「はみがき」「うんち」「きがえ」などのカードを磁石プレートで作り、ホワイトボードに貼ります。できたらひっくり返して貼り、好きなキャラクターのイラストが見られるようにするなど、ちょっとしたお楽しみも用意すると効果的です。

「模擬時計」

時間にルーズな子に効果的なのは、本物のアナログ時計の近くに画用紙で描いた時計の絵「模擬時計」を貼ることです。

Tさんの家では、リビングの時計の横に宿題開始の時刻を指した模擬時計を貼ってあり、「宿題スタート」というタイトルもつけてあります。

Tさんは「模擬時計があることで、宿題を始める時刻が近づいてくると子どもも徐々に心の準備ができるよう、取りかかりが楽になりました」と言っています。この他にも、朝食を食べ終わる時刻・入浴時刻・寝る時刻などの模擬時計を貼ってあるそうです。

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