アップル「Vision Pro」が日本の建設業界を救う日 開発者が考える「ゴーグル型デバイス」の未来
「まず技術的な観点から、Vision Proを装着して現場を歩き回るだけで、リアルタイムでの空間計測と記録が可能になり、現調作業はより直感的かつ時間の短縮になります。これまで以上に現調作業が効率化するでしょう。
また一度データとして取り込んでしまえば、別の場所からでもVision Proでその空間に入り込むことができ、いつでも現場の中で打ち合わせをし、床や壁、家具などを配置したシミュレーションをし、実際の施工結果を共有できるでしょう」
建設業界のはたらき方改革の次にやってくるのが、「空間内装の再定義」だと、リュウ氏は指摘する。プロジェクションマッピングのように、気分でインテリアや内装を変化させる前提で、日常生活や仕事の空間が設計されるようになると予測しているのだ。
東京にも開発者向けのラボを用意
アップルは、Vision Proの発売を2024年としているが、これに先立って、開発者が、自分の作ったアプリの動作を試すことができる環境を用意している。
1つは開発者キットの提供だ。開発者登録をしたうえで申請が認められると、Vision Proの実機が貸し出され、アプリ開発に活用することができる。
もう1つは、作ったアプリを実際のVision Proで動作して試せるラボの設置だ。アップルのワールドワイドプロダクトマーケティングを担当するシニアバイスプレジデント、グレッグ・ジョズウィアック氏はX(旧Twitter)への投稿で、アップル本社があるクパティーノやロンドン、上海、シンガポール、ミュンヘンに加えて、東京にも、まもなく開発者向けラボが開設されることを明かしている。
開発者がどんな創造をアプリとして形にするのか。アップルはVision Proの成否を開発者のクリエーティビティーと消費者のトレンドに任せている。今後も開発者に対して、より多くのリソースを割いて、コミュニケーションや開発の支援を行っていくことになる。
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