「仕事のできない人」は、だいたい"数字に弱い" 物事を印象で推し量るべからず

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高コストパフォーマンスベスト3は、「キャノーラ油(31.25kcal/円)」「オリーブオイル(6.47kcal/円)」「いかり豆(4.92kcal/円)」だった。そして低コストパフォーマンスベスト3は、「ヘルシア緑茶(0.07kcal/円)」「眠眠打破(0.10kcal/円)」「フリスクペパーミント(0.11kcal/円)」となった。

転記していてさらに疲労した。しかし、筆者はなぜか調べずにいられない。

「仕事ができる人」への第一歩は“数字の把握”から

「仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。」(坂口 孝則著、幻冬舎、1300円+税)。仕事は「数」に置き換えればすべて解決する!テレビでのコメンテーターとしても人気のカリスマコンサルタントがはじめて明かす、驚異の仕事術! 上の書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「数を把握することです」。

「趣味は?」と聞かれたら、筆者はそう答える。統計上の厳密さは別だ。筆者の述べたエピソードも統計学上の話ではない。統計上の正しさをジャッジするにはサンプル数として少ない。

ただ、物事を印象ではなく、まずは調べてみる。そして可能なら数字で表現してみる。さらに可能なら、そこから自分なりに仮説を立ててみる。おそらく若いビジネスパーソンに必要な能力は、これに尽きると筆者は思う。

筆者の本業はコンサルタントで、テレビのエクスクラメーションマークがどうだとか、そんな調査は完全な個人的嗜好にすぎない。ただ不思議なもので、趣味でやっていたことも、いつか公開の機会を与えられる。

最初の会社に入社した際、「優秀な人は、業務の数字をしっかりと把握している」と聞かされた。そこで筆者は業務のありとあらゆるものを分析していった。退職後、28歳で書籍を書くチャンスがあり、そこから26冊の執筆につながった。

今でも何かわからないとき、「分析したら何かわかるだろう」と思い、ペンを手に取る。難しいことではなく、単にありのままを数えていけばいい。見えている現実は誰でも同じだが、自分だけ理解しているものがある、という洞察こそが、圧倒的な差を生む要因になるだろう。

坂口 孝則 未来調達研究所

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さかぐち・たかのり / Takanori Sakaguchi

大阪大学経済学部卒。電機メーカーや自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の分析が専門。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」(幻冬舎)等がある。最新著は「買い負ける日本」(幻冬舎)。

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