「仕事のできない人」は、だいたい"数字に弱い"

物事を印象で推し量るべからず

テレビに出演するようになってから、「どうやったらオトクな商品を見分けられますか」と何度も質問を受けてきた。テレビでは、店頭でいかにお買い得商品を見分けるかに努力が払われ、多くの雑誌も特集を組んできた。

そこでさっそく、小売業の知人に聞いてみた。返ってきた答えは、「感覚的には値段表示かな」というもの。「販売側としても、自信のある激安商品は、どうしても文字を大きくしてしまう」らしく「その出血大サービス品」でお客をつかまえる必要があるという。

またしても調べてみた。たとえば「50,000円」と書かれているPOPの文字の“50,000”のサイズはどれほどか。ヤマダ電機では通常品が2.5×7.5cmだったのに対し、特価品は3×10cm、店員いわく「赤字商品」らしい展示即売品テレビは6.5×17cmの大きさだった。

ビックカメラでは、目玉商品が11×28cmに対して、入り口にある超特価品は17.5×40cm。ファストファッションも負けてはいない。GAPではPR商品が11×33cmで、H&Mは10×21cm、なんとユニクロでは27×65cmもの大きさで文字が描かれたPOPがある。

小売店には1:7:2の法則がある。小売店が陳列している商品は、全体の1割が激安品、7割は通常価格品、2割は高粗利品に分かれている。1割の激安品は客寄せだ。身も蓋もない結論としては、小売店ではPOPの文字の大きさに注目すればいい。

コンビニで効率バカはキャノーラ油を買う

テレビに出演するようになってから、コンビニエンスストアについて聞かれることが増えた。小売業のなかでまだまだ好調なのが理由だろう。コンビニには、あの狭い空間に3000点もの商品が並ぶ。いまではスーパーを利用せず、コンビニだけで生活しているひとも多い。

最近は、カロリーを気にする人が増えたけれど、私たちはコンビニの食品を俯瞰して理解していないのではないか。コンビニで買える食材のうち、もっともカロリーが高く、もっともカロリーが低い商品を知らない。

さっそく調べてみた。高カロリーベスト3は、「キャノーラ油(9000kcal)」「オリーブオイル(2250kcal)」「月桂冠 月(1940kcal)」。一方、ゼロカロリー飲料を除けば、低カロリーベスト3は、「ヘルシア緑茶(14kcal)」「フリスクペパーミント(21kcal)」「クリスティリキッド(23.4kcal)」だった。

ふう。これを調べて何になったのだろう? 何にもならなかった。疲労感だけが広がった。悔しかったので、ついでに、1円で買えるカロリー量を調べてみた。

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