有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

ニデック永守氏が「敵対的でもほしい」企業の実像 工作機械の買収で狙うのは岡山県の「TAKISAWA」

6分で読める 有料会員限定
2/3 PAGES

近年のTAKISAWAは、業績も株主からの評価も決して芳しくなかった。
2022年度は売上高279億円、営業利益11億円、純利益3.3億円。営業から得られた金額を示す営業キャッシュフローは赤字だった。

過去最高益は営業利益だと2006年度の38億円、純利益だと2004年度の26億円。足元の業績はそれらに比べると大きな乖離がある。東証スタンダードに上場している株式の評価をみても、6月時点で時価総額は80億円、PBR(株価純資産倍率)は0.44倍にとどまっていた。

にもかかわらず、ニデックは「同意なきTOB」をしてでもTAKISAWAを必要としている。しかも予定するTOB価格は、1株あたり2600円。TAKISAWAの株価は足元で急騰しているが、2018年5月以来、長らく2000円台をつけていなかっただけにプレミアム(上乗せ幅)は大きい。

ニデックの手中にはない旋盤メーカー

TAKISAWAの旧社名は滝澤鉄工所。創業100周年を迎えた2022年に現社名に変更した。主力製品はCNC旋盤だ。旋盤とは材料を回して削る機械。円柱状の金属を大まかに削って規定通りの直径にする、といった工程で使われる。CNC旋盤はその旋盤をコンピューターによる数値制御で動かす。

TAKISAWAの製品は、主に日系自動車メーカーで使われているようだ。自動車向けでは一般的に、エンジン回りの部品やシャフトといったパワートレイン関連の部品を製造する際、旋盤が使われることが多い。EV(電気自動車)化が進むと、現在のビジネスから転換を迫られる可能性がある。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数