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自己都合的な判断で株主軽視だ
――ニデックの牧野フライス買収に反対する理由は何ですか。
TOBで完全子会社化を目指すのであれば、スクイーズアウト(株の強制買い取り)の決議に必要な3分の2以上を取得するのが普通だ。にもかかわらずニデックは今回、50%をTOB成立の下限とした。
その理由をプレスリリースで、当財団を含む複数の大株主が議決に賛成する見込みだから、と説明している。ただ、私たちへの意思確認などは一切ない。自己都合的な判断を勝手に公表するのは、株主軽視だ。一般株主が応募の是非を考える際、誤認を与えてしまうため、このタイミングでの意見表明となった。
2月に臨時の理事会、評議会を開き、ほぼ全会一致(棄権1票以外はすべて賛成)で買収への反対を決めた。利害関係者に当たる役員や評議員となる牧野フライスの宮崎正太郎社長ら3人は採決から除いた。金融庁や経済産業省にも結果を届け出た。
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