勉強オンチの彼が「全国4位に」勉強以前の一工夫 効果10倍「自分に合った勉強のしかた」の探し方

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実際、自分の「つもり」と客観的なデータがズレているなんてことは、ごく普通にあります。

たとえば、テストを受けてみたら、自分が「得意だ!」と考えている分野の成績が意外と低かったり、自分が「苦手だ……」と思っている部分が意外とできていたりすることがあります。

他の人に、「自分の強みはこれだ」と話したときに、「え? 君ってそんな人間だっけ? もっとこっちのほうが強みな気がするけど」と言われることもあるわけです。

人間というのはこんなふうに、主観と客観があべこべになる場合が多い生き物なんです。

だから最小の努力で最大の結果を出す人は、この主観と客観を合わせる調整をしています。本当に得意なのか? 本当に苦手なのか? それを正しく把握できるように、勉強を始める前に確認しているのです。

マトリクスで「自分に合った勉強法」がわかる

本書では、自分の強みと弱みを正しく理解して、それぞれについて「結果の出る努力」がわかる、そんな方法論を紹介します。

そこで使うのが、マトリクスです。

勉強「以前」に、自分がどのように努力すれば結果が出るのか、しっかりとマトリクスで整理することで、結果につながりやすくするのです。

マトリクスの作り方は、次の3STEPです。

STEP1:縦に「得意」と「苦手」、横に「好き」と「嫌い」と書いたマトリクスをつくる
STEP2:そこに、自分がいまから自己分析したいことを書き込んでいく

たとえば「数学」が「好きだと思っているけれど、この前のテストではダメだった」のなら、「好き」「苦手」、「プレゼン」が「嫌いだと思っているけれどこの前のプレゼンはうまくいった」のなら「嫌い」「得意」というふうに、自己分析を書き込んでいきましょう。

STEP3:シートを完成させて、「好き」「嫌い」「得意」「苦手」という主観と客観を見える化する
次ページそれぞれの象限で、「最適な努力のしかた」は異なる
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