「叱らないと、人は育たない」は本当か?驚く結論 「伝説の家庭教師」が「叱るの科学的真実」を解説

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「叱りつけ」は積極的に学び、自律的に成長していこうという気持ちを奪い、上の言うことを唯々諾々と聞いているだけの「他律的人材」を作り出す結果になりがちです。

これからの時代に必要な、ちゃんと自分で考え、自分の足で立ち、自分の主張をできる「自律的人材」を育成するためには、「叱る」はまったく妥当な方法とは言えないのです。

とはいえ、ただ、ほめてばかりでも人は育ちません。悪いところはしっかりと指摘し、改めてもらわなければならないわけですが、そのために、わざわざ、「叱る」「相手にムチを打つ、傷つける」必要はないのです。

人が育ち、スイスイ動く簡単な「言い換えの魔法」

岡本純子さんの「伝え方セミナー」を9月13日(水)に紀伊國屋書店梅田本店で実施します(詳しくはこちら)。

ですから、相手を叱りつけて、傷つける「destructive(破壊的)フィードバック」を、相手がきちんと、その誤りや間違いに自ら気づき、動く「constructive(創造的)フィードバック」に「変換」していかなければなりません。

おかげさまでベストセラーになっている新刊『世界最高の伝え方』では、人がグングン育ち、スイスイ動くようになる簡単な「言い換えの魔法」を紹介しています。

「〇〇ハラ」にならない「究極の人の動かし方」を学んでみませんか。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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