たとえ、あなたの叱責、批判が図星だったとしても、状況がどんなに危機的だったとしても、声を荒らげて叱りつけることは逆効果になります。
「叱る」は基本、相手の行動を変える力はあまりないばかりか、「あなたがどんなに嫌な奴だったのか」という記憶を相手に植え付けるだけで終わるのです。
では、なぜ「叱る」に効果がないのでしょうか?
叱りつけることは相手の「反抗心」に火をつけてしまう
なぜなら、批判など「否定的な言葉」は相手に恐怖心を覚えさせ、「Fight or Flight(闘争・逃走)モード」にしてしまうからです。
人は他人から批判されることを、極端に嫌がる生き物です。
人類は何万年もの間、群れをつくって生きてきたわけですが、批判される、糾弾されるということは、「その群れから追い出され、生命が危機にさらされるかもしれない」ということを意味します。
人から拒絶されること、叱られることは物理的に「叩かれる」「ぶたれる」ことと同じ。暴力級のダメージであり、とてつもない恐怖感を植え付けられるということなのです。
だから、そこから逃げようとする。つまり、人を「逃走モード」へと駆り立てるのです。
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