モラハラで「妻子に去られた夫」たちが集い語る事 「モラハラDV加害者」は本当に変われるのか?(後編)
モラハラ・DV加害者変容のための当事者団体「GADHA(ガドハ)」。変わりたい、と願う当事者たちが集まり、変容を学び、支え合うための場です。
この団体を2年前に立ち上げた中川瑛さんも、かつてはアルコールに依存し、妻に「ケアの欠如」という暴力をふるっていましたが、3年前の暮れに気付きを得てから、自ら加害者変容を経験します(前編)。
そんな中川さんが立ち上げたGADHAでは、いったいどんなことを行っているのか? モラハラやDV加害者たちは、本当に変わることができるのか? 詳しく聞かせてもらいました。
活動はすべてオンライン、男女比は3:1
――GADHAではどんな活動をしているんですか?
活動は3つあり、全てオンラインで行っています。1つはSlackを使った掲示板的なコミュニケーションで、これがすごく大きな役目を果たしていると思います。弱音を吐く場や、変容を報告する場、セルフケアの方法や、自分の加害について相談する場など、いろんなチャンネルがあります。登録者は今750名以上いて、このうちアクティブユーザーが2~3割程度。これまでに2万件以上のメッセージのやりとりが行われています。
活動の2つめが「オンライン当事者会」です。月に1、2度のペースでやっていて、これまで延べ37回開催しました(※2023年6月現在)。最初の頃は参加者が4人くらいでしたが、いまは多いときで約30人。平均で20人程度ですかね。顔出しは必須でなく、チャットで参加される方もいます。
3つめが「加害者変容プログラム」で、これだけ有料です。レクチャー、ディスカッション、ホームワークに取り組むもので、2時間×4回(2カ月)が1セット。これまでに延べ80人以上が参加しています。
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