1日10分で体が変わる循環系ストレッチの威力 体脂肪率・骨密度・自律神経のバランスも改善

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<循環系ストレッチ モニターデータ 筋肉・骨密度が増えた>

健康寿命を延ばし生活の質(QOL)を高めるには、一生歩ける体であることが基本中の基本です。そこで気になるのが、加齢に伴う筋肉や骨密度の低下。筋肉が減ってしまうサルコペニア、ロコモ、フレイルの予防には、運動の習慣化は不可欠です。

モニタリングの結果、顕著に「運動習慣のない方ほど下肢の筋肉量や筋パワーがアップする」という変化が見られました。特に骨格筋指数が6.14から6.28に向上した67歳の女性は下肢を中心に筋肉量も増加。高血圧の改善傾向も確認できました。

筋肉量が増えることで起きる変化

「筋肉の量が増えるとインスリンの感受性が高まり、血糖値は低下するものです。それにより、運動直後だけでなく慢性的なインスリン抵抗性が改善するため、血糖値変動も抑制されたと考えられます」(田畑医師)

骨粗鬆症とサルコペニアがある66歳の女性は、3か月間で骨密度の数値まで上昇しました(腰椎63から66、大腿70から74)。

「脚の筋パワーと全身の筋力の指標でもある握力が上がり、柔軟性も全体的に改善。これらも望ましい成果です」(田畑医師)

<循環系ストレッチ モニターデータ 滝汗で劇的スッキリ>

「普段は汗をかかないのにすごく汗が出た」など、循環系ストレッチ後にモニターほぼ全員が実感したのが発汗促進効果です。そこで循環系ストレッチ前後の体温をモニタリングすると、明らかな体温上昇が。「体を大きく動かしながら行う循環系ストレッチには、末梢循環の改善効果が期待できる有酸素運動的な要素も。冷えの緩和にも有効です」(田畑医師)
また、体温や発汗などを調整する自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスが整うことで正常に働きます。

「自律神経を整えるには、交感神経と副交感神経がメリハリをつけて働く生活が望ましい」(田畑医師)

というコメントを踏まえると、「気分がスッキリした」との感想が多い循環系ストレッチはストレスで交感神経優位が続く人にも有効です。

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