【子どもへの声かけ版 3つのトリセツ】
声のトーンは少々高めで発します。感覚的な表現でいえば、「ふわっとした言い方」と言ってもいいかもしれません。
例えば、「まだ宿題やらないの? → ゲームはいつ終わる?」に言い換えをしてくださいと言われたとします。そのとき、軽いテンションで「ゲームはいつ終わる〜?」という言い方です(「〜」の部分で軽さを表現していますが、ニュアンスは伝わるでしょうか)。
逆に声のトーンを下げて少々キツめに、「ゲームはいつ終わる?(怒)」と言ったとしたら軽いとは言えません。相手に伝わる言い方としては、「軽く表現する」ことが最大のコツであると考えています。なぜなら、相手の抵抗という心のバリアーを突破しやすいからです。重々しく言えば言うほど、厳かな雰囲気にはなりますが、感情面が出すぎてしまい、内容は何も伝わっていません。
言葉は端的に伝えることが理想的です。例えば、帰宅したら珍しく子どもが勉強していたとします。このようなときに親は「珍しいのね → 頑張っているね〜」と言い換えてくださいと言われたので、「頑張っているね〜」と軽く言ったとします。その短い言葉で終わればいいのですが、「頑張っているね〜」の後に、「いつもこんなふうに勉強してくれたらいいんだけどね」と余計はことを言ったらどうでしょうか。「頑張っているね〜」の効果は限りなくなくなり、子どもは嫌味を言われたとだけ感じます。
これは極端な例ですが、このような表現でなくとも、余計な一言を付け加えると、せっかく言い換えた言葉の効果がなくなってしまいます。
魔法の言葉や言い換えた言葉というのは、短い言葉だからこそ効果を発揮し、余韻を感じるものなのです。
これも大切なことです。いくら効果がある言葉であっても、使うタイミングがあります。どのようなタイミングで使うかはさまざまですが、避けたほうがよいときがあります。それが、親または子どものどちらかが感情的になっているときです。そのようなときは、どのような言葉を使っても効果がありません。発する言葉はほとんどマイナス的意味を伴って相手に伝わるからです。
前述したように、言葉はただでさえ感情が乗りやすいため、感情的になっているときは感情そのものがダイレクトに子どもの心に伝わります。
以上のように、魔法の言葉、言い換え言葉は、確かに効果を出す側面がありますが、言い方を間違えると、逆効果になる場合もあります。今後、声かけをする際、以上の3つのポイントを意識してみてください。そうすれば、本来の言葉の持つ意味が子どもの心に届くと思います。
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