新大久保にある「イスラム横丁」に行ってみた

ハラル専門店が増殖しているワケ

コリアンタウンとして知られている東京・新大久保にイスラム店を多く見掛けるようになった

グーグルマップで検索すると、一発で表示される「イスラム横丁」。カレーやスパイス好きの間ではよく知られた、半径30メートルほどの半円にほぼすっぽり収まる街の一角がこう呼ばれている。

JR新大久保駅の改札を出て、右に曲がるとコリアタウン、左に曲がると中国系のお店が多いというのは有名だ。だが、改札を出て、左前方に見えるマツモトキヨシの店を右手に曲がり、百人町文化通りを50メートルほど進むと、道の左側にハラル食品などを扱う店が点在している。

「ハラル」とはイスラム教の教えに従った戒律で、「合法の」「許された」との意味を持つ。これに対し、非合法なものを「ハラム」という。なかでも豚肉とアルコール、血液は禁忌の最たるものとなる。ポークエキス、豚由来のゼラチン、豚脂などを原材料に含む加工品や化粧品なども食べられないし、使うことができない。さらに、羊や牛、鶏といった肉類は、イスラム教の儀式にのっとってお祈りをささげながら屠殺処理をし、血抜きをされなければハラルとはならない。

日本のスーパーでは買えないスパイスも陳列

イスラム横丁にある、どのハラル専門店に入っても、すぐにスパイスの香りに満たされる。棚に並ぶのはマレー語やインドネシア語、アラビア語などが記された瓶詰めや缶詰。冷凍庫には羊や牛、鶏などの肉、タイやコイなどに混じって魚種不明なぶつ切りの魚、トルティーヤやナンなどところ狭しと詰め込まれている。

たいていの店では、いちばん目立つところにバスマティライスやジャスミンライスも売られている。ジャポニカ米も売っているが、ほとんどが中国産。中国語が記された麺もそろう。お客も外国人がほとんどで、店内にいるかぎりここが日本だということを忘れる。

大久保通りから文化通りに入り、いちばん最初に目に入るハラルフード専門店が、「Barahi Foods & Spice Center(以下、バラヒ)」だ。

「昔は外国人しか来なかった。最近になって日本人が増えたね」とは、バラヒで働くバンストラ・ビマル・プラサド氏。「カレーを作るためのスパイスが欲しい、と言って訪ねてくる人が多い」という。「ほか(日本のスーパー)では買えないスパイスもあるからね」(ビマル氏)と、宣伝も少し。

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