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おなじみ「アメチャン」に隠された意外な歴史 パインとカンロの社史に描かれていること

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  • 高田 高史 神奈川県立川崎図書館 司書
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これが元祖カンロ飴。写真左/昭和30年頃のパッケージ。昭和33年頃にデザインを一新した真ん中、右奥のデザイン。(カンロのホームページより)

試行錯誤は成分の研究から始まりました。水アメと砂糖の比率や、水アメ中の成分の組み合わせなどを考え、煮詰めの問題を解決していきます。

焦げ臭さの原因はしょうゆにあることがわかっていました。しかし、しょうゆをあきらめるわけにはいきません。知人のしょうゆ醸造業社に、焦げ付きにくい特殊なしょうゆを共同研究してもらうことにしました。

障壁は一つひとつ取り除かれ、色は透き通った琥珀色、味は日本的な風味とコクがあり、あっさりしたあと味のアメが生まれました。「感動が全社を包み、歓喜の万歳が繰り返された」と記されています。

このアメは、天から降る甘い露という意味の「甘露」を、親しみやすく片仮名で「カンロ」とし、カンロ玉と名付け、1954年に発売しました。日本的な風味が、消費者から歓迎されて高い人気を集め「味覚の革命児」と形容されたそうです。

カンロ飴は調味料にもなる!?

さて、社史をめくっていくと、時折、楽しいコーナーが目にとまります。この『カンロ100年史』には「カンロ飴を使った料理」という、料理本のようなレシピ集が載っていました。すき焼き、洋風肉じゃが、かぼちゃのアイスクリーム、豚の角煮など7つのレシピが紹介されています。

「日本人の好みに合った味付けのカンロ飴は、料理に使うことで、そのうまみとコクを増すこともできる」と説明されています。カンロ飴の味が、しょうゆや水アメであることを考えると、甘辛系の料理には相性がよさそうというのは、何となく納得です。

社史に掲載されているものと同一ではありませんが、同社のホームページにも「カンロ飴レストラン」というコーナーにレシピが載っていました。試してみてはいかがでしょう。

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