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ハンコに長い会議、なぜこうあっさり復活したのか 「コロナ時代の暫定措置でしょ?」の一言に唖然

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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コロナ前では違和感を覚えなかったが、今になって徒労感を覚える仕事もある。

「俺の代わりにハンコを押してくれ」

押印代行の仕事だ。

「俺が押すと、なぜかキレイにハンコ押せないんだよな」

前職が郵便局勤めだったということもあり、全体にまんべんなく朱肉をつけ、枠のラインを鮮明に出す押し方には慣れていた。

だから、お客様の訪問が終わってオフィスに戻ると、デスクの上に3~4種類の書類と上司のハンコが置かれている。

複雑な気分を味わいながら、上司の代わりに押印する。

「仕事中にお義母さんと雑談していた頃が懐かしい」

Uさんは、そう思うようになっていた。

問題は「変えようとしない会社」

問題は「変わらない上司」ではない。

変わらない人を責めるのは簡単だ。わかりやすいからだ。しかし人間はなかなか変わらない生き物である。誰だって「現状維持バイアス」がかかるものだ。

だから問題は「変わらない上司」ではない。

「変わらない上司」を変えようとしない会社が、問題である。

知らぬ間に「事なかれ主義」になっているのだ。だから、

「会社の方針は方針。最終的な決定は、現場の責任者に任せてある」

という曖昧な指示しか出せない。これでは、時代に取り残されてしまう。

変化は時代のつねだ。

会社がその変化に対応し、個々の従業員が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を作り出すことは、企業が長期的に成長するために不可欠な要素となっている。

しかし、変化に対応せず、画一的な働き方を強制する会社は近い将来、大きな副作用に見舞われるだろう。

新たな才能を引き寄せる力を失い、イノベーションを生み出す人財を失う可能性が高いからだ。

サステナビリティ(持続可能性)がキーワードである現代、会社そのものの「変化対応力」が強く問われている。

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