■インフルエンザやコロナなどの感染症
インフルエンザや新型コロナなどに感染して、高熱が出た場合も同様だ。だが、これについても一時的に精子の状態が悪くなるが、数週間から2カ月で正常に戻るようだ。
■ノートパソコン
ノートパソコンを自分の太ももの上に置いて長時間作業することも避けたい。パソコンから発生する熱が精巣にも伝わるため、といった説がある。
■ブリーフ
また、ブリーフよりもトランクスのほうが、精子の状態がよくなるという研究報告もある。トランクスのほうが下半身の風通しがよくなり、精巣の温度が上がりにくくなるためだ。
■長時間の運転
精巣を圧迫する姿勢を日常的に長時間続けることも、精子の状態に悪影響を及ぼすと考えられている。例えば長時間頻繁に自転車に乗る人、長距離ドライバーなどは要注意だ。
「骨盤内の血流が悪くならないように、1~2時間ごとに立ったり、ストレッチをしたりして休憩を入れることをお勧めします。長時間座ったままでいるデスクワークの人も、同じ姿勢でいるのは避けたほうがいいでしょう」(白石医師)
■ストレス
さらに、強いストレスは性欲の低下や勃起障害(ED)の原因となるほか、精子の形成を促す男性ホルモンの分泌を抑制する。造精機能障害の約4割は原因不明だが、ストレスや生活習慣が複合的にからみあった結果とも考えられる。
取り入れたい生活習慣は?
ここまではNGポイント紹介してきたが、妊活中に取り入れたい生活習慣はあるのだろうか。
まず、ドラッグストアなどで売られている男性向けの妊活サプリについては、「酸化ストレスが造精機能に影響を及ぼすことが指摘されています。このため、抗酸化作用のあるサプリメントが有効だったという人のデータもあります。サプリメントは適切に飲む限り副作用がないので、取り入れてみるものいいと思います」と白石医師。
ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化ビタミン、L-カルニチン、コエンザイムQ10などが、抗酸化作用のあるサプリメントとして知られている。
定期的な射精も大事だという。
「最近は射精をしないことで、精液の状態が悪くなっているケースも増えています。基本的なことですが、ある程度射精をしなければ古い精子が溜まって精子のクオリティーが低下します。週に2回くらいの射精が望ましいです」(白石医師)
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