ついに登場!新型アル/ヴェル540万円~の超進化 「走り」で差別化ヴェルファイアは復権なるか

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価格は、先代アルファードが359万7000~775万2000円だったのに対して、新型では540万円~850万円となった。

一見すると大幅な値上げに感じるが、まずは売れ筋グレードに注力し、将来的に先代のXグレードのような廉価モデルを設定する可能性もあるので、一概に高いともいえないところ。

PHEVも発売予定というから、まずはグレードを絞って販売を開始するという形だろう。

また、近年のトヨタ車は、通常の購入のほか、積極的にサブスクリプションサービス「KINTO」の利用も促しており、今回の新型アルファード/ヴェルファイアも例にもれず、KINTOで取り扱いがある。ただ、プリウスのようにKINTO専用グレードの用意はなさそうだ。

ちなみにKINTOの場合、アルファードは月額5万490円から、ヴェルファイアは6万3800円から利用できるという。さらに個人のほか、法人や個人事業主もKINTOを利用可能と、ショーファーカーとしての利用も多いだけにビジネス向けとしてもアピールする。

ミニバンは多いが直接的なライバル不在

後席から見た室内の様子
新型アルファードの後席から見た室内の様子(写真:トヨタ自動車)

日産「エルグランド」はモデル末期なので、新型アルファード/ヴェルファイアの直接的なライバルは不在に近い状態だ。ただ、装備面では「ノア/ヴォクシー」をはじめ、ホンダ「ステップワゴン」と悩むユーザーもいるだろう。また、日産「セレナ」の最上級グレードとなるルキシオンは、400万円台後半なのでライバルになるかもしれない。

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どちらにせよ、大人気のアルファード/ヴェルファイアの新型となれば、予約が集中することは間違いない。新型を待っていた人にとっては、納期が気になるところだろう。

コロナ禍での長納期も少しずつ落ち着いてはいるが、8年ぶりのフルモデルチェンジとなれば、すぐに受注停止になることも予想されるし、発表タイミングの延期などで初期ロットがどれくらい用意されているのかも不透明だ。

そのような状況なので、アルファードが王者に君臨し続けるのか、またヴェルファイア復権なるか、その判断は少し時間をおいてから判断したい。

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三木宏章 東洋経済オンライン編集者・記者

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みき ひろあき / Hiroaki Miki

1984年5月5日生まれ。三重県出身。鳥羽商船高等専門学校・電子機械工学科卒。チューニングカー雑誌の編集者としてキャリアをスタート。その後は、パソコン/スマートフォン/ガジェット等の雑誌編集、ITコンサルティング会社にてWEBコンテンツ企画・製作等を担当。得意分野は自動車を中心にものづくり全般。また、過去に1年半で17ヶ国、バックパッカーとして放浪した経験もあり。

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