こうすれば子どもは「自発的」に学び始める! 「勉強しなさい」を連呼しても効かない

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――姿勢が悪くても成績が上がるというのは、ちょっと意外です!ころでAYUMIさんは今、息子さんのしかり方について悩んでいるそうですね?

2015年3月21日開催、集英社「LEE暮らしのデザインカレッジ 子育てセミナー『子どものやる気の伸ばし方』」をもとに構成しました(上の画像をクリックすると最新号のamazon販売サイトに遷移します)

AYUMI:そうなんです。小さい頃は「かわいい、かわいい」ばかりで、あまりしからなかったのですが、3年生にもなってくると、親の言うことは聞かないし、片付けはしないし、私もよく「こらあっ」ってしかるようになったんです。それでも言うことをきかなくて。本気で怖がられていないんでしょうね。私がこれまでしからなかったのが、よくなかったのでしょうか?

おおた:AYUMIさんはしからない子育てをされてきたのですね。会場の中で「私はほとんどしかっていないです」という方はどれくらいいらっしゃいます?

(会場:手が挙がらない。笑い)

おおた:いませんね(笑)。だからまず、AYUMIさんがずっとしからないで子育てされてきたということが、まず「すごいな!」と思うんですよ。見た目からもわかりますが、おおらかな方なんですね。

AYUMI:いえいえ(照笑)。

おおた:お子さんが言うことを聞かなくなってきたのは、決してこれまで甘やかされてきたからとか、そういうことではないと思います。

子どもは親がどう反応をするか見ている

おおた:成長過程において、実験をする時期があります。ちょっと悪い言葉を覚えてきて、「この言葉を使うと、どういう反応があるのかな?」とか、「こういう悪態をついていると、ママはどんな顔するんだろう?」とか、試しているのかもしれません。

そこでAYUMIさんが珍しく怒ったりしたら、息子さんは「あぁ、ママでも怒ることがあるんだな、これは時々気をつけなきゃいけないぞ」とか、「こういう言葉は言うべきじゃないのか」などと学ぶわけです。

そういうプロセスも必要なので、あんまり「こうしなきゃいけない」という正解を求めなくていいんじゃないでしょうか。AYUMIさんらしい、おおらかさを活かしていっていただければいいのでは、と思います。

AYUMI:ちょっと心が救われました(笑)。

 

(2015年3月21日開催、集英社「LEE暮らしのデザインカレッジ 子育てセミナー『子どものやる気の伸ばし方』」をもとに構成しました)

※続きは5月6日(水)に公開予定です。

 

 

 

 

大塚 玲子 ノンフィクションライター

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おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

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