こうすれば子どもは「自発的」に学び始める! 「勉強しなさい」を連呼しても効かない
――具体的には、どんなふうにすればいいんでしょう?
おおた:「気づいて励ましてあげる」ということが、とっても重要です。
例を挙げてみましょう。ちょっと自慢話になっちゃいますけれど、うちの娘は漢字がすごく好きなんです。お兄ちゃんもいるので、どんどん自分で新しい漢字を覚えていっちゃう。
だから、同じ漢字を何十回も書かないといけない、という漢字の宿題が、すごく嫌だと言うんですね。まぁ、あれはあれで、精神鍛錬にはなると思うんですけれど。
でもうちの娘は気が強いので、3回くらい書いたらあとは、「もうおぼえました」と書いて、白紙で提出するんです。
(会場から感嘆のどよめき)
最初は僕も「これはどうかな?」と思ったのですが、妻と話して「これはこれで、いいんじゃないの?」と思うようになりました。
自発的に勉強をするように!
そこで担任の先生に「こういう状況で、どうしてもやりたくないと言うので、すみません」と説明をしたら、先生も「まぁそれは、花丸はあげられないけど、認めますよ」というふうに対応してくれたんです。
そうしたら娘はそのうち、自分で漢字の成り立ちとか、熟語を調べたりして、その空欄を埋めるようになったんです。
AYUMI:すごーい!
おおた:これは成功した例かな、と思います。先生とコミュニケーションをとって、僕も励ましたりしたので、娘は「私のことを認めてもらえているんだ」と感じてやる気を出して、自分から次のステップに進むことができたんですよね。
(会場から拍手)
――「どうしてもやる気になってくれない!」というときは、どうすればいいでしょう?
おおた:それも、たぶん皆さんがいちばん気になっているところですよね。答えを言ってしまえば、やっぱり「騙しだまし」やっていくしかないんだろうな、と思います。
いくら「勉強しなさい」と親が言っても、あまり効果がないことは、皆さんよくご存知でしょう(笑)。
だからお尻を叩くだけではなく、騙しだましでもいいから、「あ、それうまくできてるじゃない!」というふうに乗せることも大事です。
いろんなツールを使って、子どもの興味を引き出すようなやり方をできるといいですね。
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