津波災害 減災社会を築く 河田惠昭著
巨大津波に襲われた東日本沿岸。この地震・津波常襲地帯にどれだけの防災、減災の措置が施され、有効だったのか。これから検証されることになるが、その直前までの「弛緩した行動」に、「必ず来る」として警鐘を鳴らした書。
明治・昭和三陸大津波(1896、1933年)では2度にわたり、住民全員が死亡した集落が存在したが、今回はどうか。津波防波堤が造られたものの、その海側に再び市街地が広がっていった地域はどうなったか。被害を最小限に抑えようとする「減災」の視点は、復興にも欠かせない。
津波は「避難すれば助かる」。いつ、どのように、どこまで避難すればいいか。それを考える基本的な知識を与えてくれる。
岩波新書 756円
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