それでは、そうして自分を掘り下げることが、なぜ、コミュニケーションスキルを上げることになるのでしょう。
それは、自分の気持ちを把握できないと、相手にも正確に自分の気持ちを伝えられないからです。自分で自分の気持ちがわからないし、相手もあなたのことがわからないままでは、言葉のやり取りをいくら重ねても理解し合うことはできずに、信頼も生まれないでしょう。
上辺の会話で相手に相談ごとやお願いをしたところで、自分の納得できる言葉が返ってくることはありません。逆にいえば、自分が本心を伝えることで、相手もあなたを理解して、心を開いてくれるようになります。お互いに真剣に気持ちを伝え合うことができる関係を創ることができるのです。
失敗したらどうしよう、と焦ってしまう
【コンテスト前に緊張して】
マコ:明日の英語スピーチコンテスト、大丈夫かなあ。失敗しちゃったら、どうしよう……。
・こんなふうに考えてみよう!
きっと大丈夫、私はできる!
スピーチコンテストや大事な試合、受験などで極度の緊張をしていると、焦りや不安から「どうしよう」という心の声が聞こえてきます。
そんなときは、次のような方法で緊張をやわらげるようにしましょう。
ひとつは、自分に対して「大丈夫、私はできる」とポジティブな声かけをしてあげること。自分に「できる」という暗示をかけることで自信を取り戻し、いつも通りの実力が発揮できるようになります。
心の中でつぶやくだけでもいいですが、声に出すと耳からも「大丈夫」という言葉が入ってきて、より効果が期待できます。
もうひとつは、体を動かすことです。緊張しているときは心だけでなく、体もこわばっています。体のこわばりが自律神経に影響して、さらに緊張を高めてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。体を動かすことで、自然と心もほぐれてきます。
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