がん、認知症、骨粗鬆症に「漢方」が発揮する意外な実力。つらい副作用や進行の不安を和らげ"予防"に貢献、記憶力改善に期待も

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漢方薬の材料
慢性不調こそ、漢方がもっとも得意とする分野です(画像:iori/PIXTA)
がん・認知症・骨粗鬆症は、直接的な治療は西洋医学を優先するのが現代の原則です。しかし、漢方だからこそできることもあるのも事実です。病気に伴うさまざまな症状を改善し、体の回復力を高めて治療効果を底上げしたり、つらい症状や副作用を和らげたりすることもできるのです。それぞれ、どのような効果があるのでしょうか。
※本稿は『漢方のエキスパートが教える 人生が変わる漢方のはなし』を一部抜粋しています。

 漢方薬は「気(き) ・血(けつ)・水(すい)」の流れを整え、心身の調和をとる薬です。特に、「血の巡り」を良くすることで多くの症状が改善します。なぜなら、漢方では私たちの不調の8割は血の問題が原因と考えるからです。

血の流れが滞ると冷えや痛み、疲労感が生じ、さらに脳の血流が不足するとメンタルの不調を引き起こすこともあります。

漢方薬はこの「流れ」を元に戻し、元気だった頃へと導いてくれます。肩こり、頭痛や生理痛、冷え性、なんとなくだるい……。病院に行くほどではないけれど、毎日がスッキリしない。不調を感じて病院にかかっても、特に異常はないと言われる。そんな慢性不調こそ、実は漢方がもっとも得意とする分野です。

現代科学が注目し始めた漢方の力

漢方の普及にあたって、私が一貫して大切にしてきたのは「難しいことは抜き」という姿勢です。専門用語や複雑な理論は必要ありません。大切なのは、あなたの症状に合った漢方薬を見つけ、正しく使うこと。それだけです。

とはいえ、漢方の力は「なんとなく効く」というあいまいなものではありません。これまで「しくみはわからないが効果はある」と思われてきた漢方ですが、近年、科学的な研究アプローチが飛躍的に進んできました。世界中の医療者から、注目されているのです。

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