「奨学金500万円」32歳彼女が無理なく返せてる訳  貸与額は慎重に検討、就活は「ある要素」で選んだ

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こうして、本来であれば20年かけて返済する予定が、早期で返せば多少は機関保証の代金が戻ってくるということで、5年の間に230万円を完済。利子がつかない第一種もボーナスが入ったときなど、貯金ができたときには返すように心がけているため、すべてを返し終わるまでには、あと3〜4年程度だという。

さらに仕事も順調で、入社9年目にして、故郷の近隣県への転勤を命じられる。親の健康状態も心配になっていた頃だったため、渡りに船だ。

東京の大学を出て掴み取った、今の仕事

当初は「卒業生が多い」「家賃を払わなくていい」という理由で入社した会社だが、今の営業職という仕事は小川さんの肌に合い、やりがいもある。

「わたしの勤めている会社が作っている機械は医療、製薬、食品などさまざまな分野で使われているため、これからどれだけAIなど技術が発達しても、この業界が滅びることはないでしょう。それに、健康や命に関わる仕事ということもあり、世のため人のために重要な役割を果たしていると思うんです。

まぁ、世の中に『営業職』という職種があることを、高校生のときは知りませんでしたが……(笑)。当時は両親から『公務員になれば、食いっぱぐれることはない! ずっと稼いでいける』と言われてきましたが、東京の大学に入ってみると、全然そんなことはなく、世の中にはいろんな仕事があることを知ることができました。それに、全国転勤があるような会社だと、転勤が多いゆえに福利厚生などの手当も厚いので、この仕事をずっと続けていて『お金には困ることはないだろうな』とは感じますね」

小川さんの勤め先は安定した一流企業だが、BtoBのため世間の知名度は低い。そのため、地元に帰っても、凱旋どころか、親に仕事の心配をされてしまうこともあるそうだ。

「一応、街の病院にはわたしの勤め先の製品も置いてあるので、両親も社名は認知してくれているようです。でも、どんな仕事をしているかはよくわかっていないようで、今でも『民間企業の営業職は、いつまでもできる仕事じゃないんでしょ?』『公務員になったら?』と転職を促されています……。全国転勤というのも、『自由にいろんなところをフラフラしている』と、勘違いされているようですね」

公務員信仰の強い地方だとなかなか理解してもらえないつらさはある。それでも地元では就ける仕事が少なかったからこそ、東京の大学を出て掴み取ったのが今の仕事だ。

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