「サウナ小屋が庭にある生活」で夫婦に起きた変化 サウナ―の夢、サウナをDIYしてしまった人たち

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断熱性を確保するために採用したのは、引っ越しや運送などで使う、養生用のポリエステル毛布。これを室内側の壁と天井を包むように取り付けた。中の薪ストーブに火を入れてしばらくすれば、室内は文字通りサウナ状態に。

毛布を張り巡らせたサウナ小屋内部。薪ストーブの周りは不燃材の軽カル板を張って安全性を確保した(写真:『小屋の時間』)

サウナ小屋は、家族が集まるときや来客時など、ことあるごとに利用されている。コミュニティの核となる共有地の、さらに中核のような存在だ。

「子どもたちも火を入れると、喜んで入ってきます。あまり出入りがあると、なかなか暖まらないんですけどね」とMさんは笑う。

屋根と壁が一体になった三角形のサウナ小屋

森に佇む三角形のサウナ小屋。塗装されておらず、これからの木材の色の変化も楽しみ(写真:『小屋の時間』)

高原の別荘地の森に佇む三角形のサウナ小屋は、若手の建築家・能作淳平さんが、「初めて工具を扱う人が集まってもDIYできる」ことを前提に設計した。

冬は寒さが厳しく、雪が多く降る場所なので、屋根に雪が積もらないように急勾配の屋根にすることを決め、屋根と壁が一体になるようにデザイン。建築の構造を専門に研究する東京都市大学の落合陽さんに協力を仰ぎ、部材の種類から材料同士の留め付け方まで一緒に検討していった。

鉄筋コンクリートのベタ基礎、建物の水切りは業者に依頼したが、建方は、落合研究室の学生たちが集まって一気に行い、仕上げやデッキ工事も含めて、木造部分の製作は3日弱で完了させることができたという。

サウナの内部。スギ材で制作したベンチは外に持ち出せ、コンクリート床は水洗いできる(写真:『小屋の時間』)

三角形のサウナ小屋の内部は、三角形の窓からの光で、神秘的な雰囲気となっている。

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