「サウナ小屋が庭にある生活」で夫婦に起きた変化 サウナ―の夢、サウナをDIYしてしまった人たち
サウナ小屋が完成してから、Hさんの生活はちょっとだけ変わった。
「出かけなくてもふたりでサウナが楽しめるようになったので、仕事をしているときも『今日は絶対サウナに入るぞ』と思うとがんばれますね」
「サウナ→水風呂→外気浴」というサイクルを指す「ととのいトライアングル」が出来上がり、「ととのう」というサウナ用語の意味がわかるようになったのだとか。
サウナ好きの友人たちにもこのサウナ小屋のことが広く知れわたり、遠路はるばる「サウナをいただきに来る」人も増えたそうだ。
コミュニティの真ん中にDIYしたみんなが集まるサウナ小屋
統一感のある住宅が点在する広大な敷地のまんなかに、MさんたちがDIYした板張りの素朴なサウナ小屋がポツンと佇んでいる。
この土地は、5組の家族が共同で土地を購入し、それぞれが、家や週末住宅を建設した。全体の土地を6分割して、まんなかの6分の1を「みんなで集まれる場所」として共有地にして、月に1度の共同作業の日に、サウナ小屋を建てた。
その特徴はとてもシンプルで建てやすい構造ということ。
Mさんが「簡易的」というつくりは、細い木材を柱や梁とし、アカマツの板を外に張り付けたもので、だれにでも建てやすい。実際にMさんたちは、ほぼ1日で建ててしまったという。