うんざりな「ムダ会議」をやめる具体的な方法 メンバーごとに役割を分け会議を有意義なものに

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①は、「理想を考える役」の人の仕事で、例えば商品企画であれば「誰に、何を、どこで、いつ、どのように、いくらで」といった要素と、それに対する自分なりの理想の大まかな考えをまとめたものを共有します。

メンバーの頭を動かし顧客を創造する 会議の強化書
『メンバーの頭を動かし顧客を創造する 会議の強化書』(あさ出版)。書影をクリックすると楽天のサイトにジャンプします

素案段階では、精度が粗く自信のない部分もありますが、「現時点版」と割り切って、気にせずメンバーと共有しましょう。気になる点や自信のない点があれば、理由付けして伝えるようにします。

②は、「推進役」の人が中心となって、メンバー全員の視点を借りて、素案に対する違和感や「解像度の低い」部分、全体のストーリーのつながりなどをチェックします。その際、気になる箇所について自分なりの考えを膨らませましょう。

この点を意識しないと、単なる批判や、フワッとしたダメ出し、筋違いのアイデアを伝えてしまい、みんなの思考を混乱させてしまいます。ですので、推進役のような人が意識的に素案をチェックするようにしましょう。

アイデアを素案に取り入れ「仮説」に仕上げる

③は、「現実を考える役」の人の仕事で、自分の頭の中の考えを出しながら、素案をより面白いもの、より「解像度の高い」ものへと進化させます。

このように、①~③を通じて考えるべきすべての要素の確定したら、「推進役」は、自分なりのイメージを要約してメンバーへ伝えます。

(出所)『メンバーの頭を動かし顧客を創造する 会議の強化書』

推進役は、出てきたアイデアを素案に取り入れながら仮説へと仕上げるわけですが、このときは単純にA+BやA or Bといったイメージではなく、A×B=Cと新しいイメージを生み出すことを意識するのが重要です。

高橋 輝行 KANDO代表

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たかはし てるゆき / Teruyuki Takahashi

東大卒業後の2000年、博報堂に入社。数々のブランドプロモーション、 大手通信教育サービスの開発・広報などのプロジェクトを経験したのち、SBIグループで大手メーカーと知財戦略の構築に携わる。2007年からはハンズオン型コンサルティング会社、経営共創基盤にて、ぴあの再建に尽力。同社の経営陣、従業員と共に年間18億円の赤字から黒字化を実現する。2010年7月にKANDO株式会社を設立。著書に『ビジネスを変える! 一流の打ち合わせ力』(飛鳥新社)、『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』(アスコム)

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