2024年春に卒業予定の大学生の就職活動が本格化する中、政府は「オワハラ」（就活終われ、終わらせろハラスメント）に言及し、経団連と日本商工会議所に防止徹底を要請した。学生優位の「売り手市場」が見込まれており、就職活動をめぐる環境が変化しつつある。
そのような状況で学生が興味を持っている会社はどこなのか？ 「2.5万人の学生が選んだ『就職人気ランキング』」と「男子･女子『就活生』に人気が高い企業ランキング」に続いて、今回は業界別の人気企業ランキングを紹介する。
調査対象者は、就職サイト「ブンナビ！」に登録する現在就活中（2024年春卒業予定）の大学生や大学院生。登録者のうち、大学名を問わず約2万5000人が回答している。調査期間は2022年10月1日から2023年3月15日まで。
業界別で1位になった企業はどこか
金融業界の1位は日本生命保険、2位は大和証券グループ、3位東京海上日動火災という結果となった。4位は損害保険ジャパン、5位SMBC日興証券という順で、総合ランキングの上位に入った企業が存在感を放っている。
マスコミは、博報堂／博報堂DYメディアパートナーズが1位。ほかにもトップ10には広告代理店が多くランクインしており、3位ジェイアール東日本企画、8位大広／大広WEDO、10位東急エージェンシー。だが、広告代理店の最大手である電通は12位にとどまっている。
商社は総合1位を獲得した伊藤忠商事が業界別でもトップに。業績が好調であることに加え、20時以降の残業原則禁止などの積極的な働き方改革が多くの就活生を惹き付けている。2位三菱商事、3位丸紅、4位三井物産、5位住友商事という順で、総合商社の人気は根強い。
ランキング表ではほかにも、「通信・IT・ソフトウェア」「自動車・機械・電気機器」「食品」「化学」「流通」「不動産」「建設・住宅」「航空・鉄道」「シンクタンク・調査・コンサルタント」「レストラン・フード」の分類でまとめている。
