「子に内定が出ない」嘆く親に伝えたい過酷な現実 売り手市場とはいえ、今の就活は激化している
「売り手市場」なのに学生が就活で挫折するワケ
あなたは、就活について今、どのようなイメージを持っていますか?
「今は、過去最高の有効求人倍率を更新して、〝売り手市場〞だから、楽勝とまではいかなくても、そこまで大変ではないはず」
メディアの情報を受けて、このように考える方は多いのではないでしょうか?
一方、就活生からはそういった楽観的な声は、まったくといっていいほど聞こえてきません。「7人に1人が就活うつ」になるほど、苦しい状況に置かれています。
リクルートワークス研究所による「第39回ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒)」によると、売り手市場といわれているのは流通業や建設業といった一部の業界であり、サービス・情報業や金融業は圧倒的に買い手市場です。また、企業規模別で見ても、従業員数1000人以上の大手企業は買い手市場である一方、中小企業は売り手市場となっていることがわかります。
就職活動では、多くの学生や親御さんが「給料や福利厚生がいい」「安定している」という理由から「できるだけ大手企業を受ける」という方針をとりがちですが、スーパーマーケットやドラッグストアなどの小売業や建設会社を受けるのでない限り、大変熾烈な競争に飛び込んでいくことになります。
こうして、就活に対する認識にギャップが生じてしまうのです。
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