「コミュ強」が無意識にやっている3つの思考法 コミュニケーションの結果は受け手が決める
コミュニケーションが上手い人は最初から上手くできたのでしょうか。もちろん、最初から上手くできた人もいるかもしれません。ただ、上手くなるための大事な心構えがあるのも事実です。
『入社1年目から差がつく ロジカル・アウトプット練習帳』を上梓した、グロービス経営大学院で教鞭を執る岡重文氏が、上達するために必要な心構えは何なのか、コミュニケーションに向き合っていくための根本的かつ大切な考え方を解説します。
伝えたいことと伝わったことは違う
あなたは、これから出張です。2時間半ほど新幹線に乗る必要があります。混んでいる場合は、出入りがしやすいように通路側の席を、すいている場合は、景色を楽しむために窓際の席をとろうとみどりの窓口に向かいました。
さて、通路側の席にするか、窓際の席にするか、その判断をするために、あなたはどのように窓口の職員の方に問いかけますか? これは、実際に私自身が置かれていた状況で、当時とっさに思いついたのが次の問いかけでした。
「次の16時発、新大阪行きの新幹線、すいていますか?」
もし、すいていますと答えが返ってきたら、「窓側で」、混んでいますと答えが返ってきたら、「通路側で」とお願いしようと考えていました。
窓口の職員の方は、満面の笑みで、「はい、まだ十分、空いていますよ。あと300席あります!」と答えてくれました。残念ながら、300席空いているという状況から、私は通路側、もしくは窓側のどちらにすればよいのか判断することができませんでした。
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