「コミュ強」が無意識にやっている3つの思考法 コミュニケーションの結果は受け手が決める
「相手の立場にたって考えよう」ということがよく言われます。では、「相手の立場にたって考える」とは、具体的に、相手の何を考えることなのでしょうか。
「相手の立場になって考える」とは?
伝えようとしている内容に対して、以下の3つが考えられます。
認識とは、何を知っていて、何を知らないかということです。相手がすでに知っていることを語るのは相手に苦痛になります。逆に、知っていることを踏まえて話すということも重要ですので、すでに何を知っているのか知らないのかを押さえる努力をしましょう。
関心は、伝えようとしている内容に対する関心の「程度」がポイントです。そもそも関心があるのか、ないのか、関心があるのであれば、強い関心なのか、弱い関心なのか。さらに、方向性として、前向きなのか、中立的なのか、後ろ向きなのかなどを押さえておくようにしましょう。
反応は、実際にあなたが伝えたいことを伝えた際に、どのような反応をしそうかということです。具体的にどんなコメントが出てきそうかということを「問い」の形で考えてみるとよいでしょう。「問い」で表現することで、何を伝えていけばよいのかが考えやすくなるからです。
この認識・関心・反応は、伝えようとする内容によって変わるものです。コミュニケーションをする内容ごとに、3つの要素を考える習慣をつけておきましょう。
加えて、性格や能力など資質的な要素、年齢や性別など属性的な要素、そして、組織や役職など環境的な要素なども押さえるとさらにいいでしょう。これらは、個人にひも付く要素になります。個人にひも付く要素については、いついかなる場合もこれらのすべての要素を考える必要があるという訳ではありません。相手のことを知らない初対面のコミュニケーションの場合や、大事な打ち合わせやプレゼンなどの場合に、できる範囲で情報収集をして準備するようにしましょう。
また、十分な準備ができない場合もあります。準備をしても調べきれない場合もあります。そんなときは、進め方を工夫することも可能です。たとえば話の序盤はこれらの情報収集をしながら(反応を見ながら)進めるということも可能です。
「相手の立場にたつ」というのはどういうことなのかについていくつか要素を紹介しましたが、これがすべてという訳ではありません。「相手の立場にたとう」というかけ声だけにならないよう具体的に何をどう考えることなのか、いろいろと考えてみましょう。 具体化が伴って初めて実践につなげていくことができます。
1 受け手絶対主義で結果に向き合うこと
2 正解がないからこそ一生懸命準備をしてコミュニケーションの機会に臨むこと
3 準備においては、伝える内容に対して、少なくとも相手の認識と関心と反応の3つを考えてからコミュニケーションに臨むこと
これら3つのことを意識してコミュニケーションを臨み、機会を重ねることで上達の速度はあがってくるはずです。
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