東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「バービー人形」批判とアジア系お人形誕生の必然 「素朴な疑問」を掘り下げて洞察を獲得する技術

9分で読める
  • 山脇 秀樹 ピーター・F・ドラッカー経営大学院教授
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES

ここから、まずアメリカでは「人口動態が変化」しており、人種構成が変化していることがコリーヌの生まれた理由であることがわかりました。

アジア系の子供は白人のお人形で遊ぶ?

特に注目すべきは、アジア系アメリカ人の相対的な増加、そして高技能職におけるアジア系の比率の増加、そして結果としての所得の上昇です。

それにともない、アジア系の子供たちは、なぜ自分たちは白人をモデルとしたお人形で遊んでいるのだろうか、自分のアイデンティティをモデルにしたお人形はないのかなと思い始めました。

つまり、お人形はあるけれど、「なんかしっくりしないな」「なんか変だな」「どうして?」と思うような「不調和」がある状況が生じたのです。

さらに一歩進んで考えると、マテルのアメリカンガールでアジア系の顔をしたお人形を1986年からつくっていなかったのだけれども、2020年代になって、ついにそうはいかなくなった。

アジア系の家庭の所得が上昇し、アメリカンガールのような高価格帯のお人形を求める主要なお客様になってきた。今までは、あまり大切にせず、むしろないがしろにしてきた層だけれど、今やそうはいかない。

そこで、「認識を変えた」のでしょう。つまり、マテルは現状を観察し、これまでの認識を変えたのです。

次ページが続きます:
【洞察は本質を見極めること】

7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象