「バービー人形」批判とアジア系お人形誕生の必然 「素朴な疑問」を掘り下げて洞察を獲得する技術

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アメリカンフットボール的な逞しさ、強靭さ、勇敢さというイメージのつけ合わせとなる金髪のチアリーダーの女性の姿が、バービーの全盛期のイメージです。

バービーに代わるというわけではないのですが、同じくマテル社から1986年に市場に導入されたアメリカンガール(American Girl)というブランドはバービーとは違う方向を目指しています。

バービーの特徴はバービーという女性のルックスだったのですが、アメリカンガールは見かけではなく、お人形が具現している「ペルソナの物語」がその特徴です。

多様性を体現する「アメリカンガール」

そのため、アメリカンガールは1人の女の子のお人形ではなくて、多数の女の子のお人形です。アメリカの歴史の中で生活し、活躍した女の子の物語、その物語の情景の中で着ている洋服とアクセサリー、使っている道具、調度品を、お人形と一緒に買うことができます。

このような、アメリカの歴史の中の女の子以外にも、お人形を買ってもらう女の子が好む髪の色、肌の色、目の色、顔の輪郭と目の形を組み合わせて人形を選ぶこともできます。

ポイントは、アジア系の女の子が、金髪の白人の人形の着せ替えをして遊ぶのではなく、黒髪、茶色い目、少し有色の肌、そして細い目のお人形で遊べるのです。アメリカンガールのお人形は、目の色7色、肌の色6色、髪の色8色、顔の輪郭と目の形5タイプ、髪型14スタイルの組み合わせでカスタマイズできます。

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