あれから3年、日本初・官僚系YouTuberたちの現在 農水省の官僚が手掛ける「バズる動画」のその後
日本初の官僚系ユーチューバー、BUZZ MAFF(ばずまふ)を知っているだろうか。個人が運営しているのではない。農林水産省の公式YouTubeチャンネルであり、全国各地の職員がチーム単位で動画を作成しているのだ。
BUZZ MAFFが配信を開始したのは、2020年1月7日。配信直後こそ見向きもされなかったが、その後いくつかの動画でヒットとなり、いまや登録者数約17万と、多くの固定ファンを獲得している。また公募という省内オーディションを勝ち抜いて辞令を交付されたチーム数も、立ち上げ時の14から24チームにまで増えている。
日本初の官僚系ユーチューバーは、どこに向かおうとしているのか。なぜ農林水産省はYouTubeを始めたのか、成果はいったい何なのか。スタートから3年を経た今を追った。
農水省の官僚が手がけるぶっ飛んだ動画の数々
BUZZ MAFF(ばずまふ)を見ると、中央官庁のエリート官僚が手がける動画とは思えないぶっとんだノリに圧倒される。
農林水産省職員が担当業務にとらわれず、その人ならではのスキルや個性を活かして、日本の農林水産物の魅力を発信するためのプロジェクト。この体現ぶりが予想の斜め上を行っているためだ。
日本初の官僚系ユーチューバーが生まれた背景には、お役所が得意とするお堅い方法では、発信する情報がなかなか世の中に受け入れてもらえないという問題意識があったはずである。
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