東大生の「頭の使い方」入試問題で体感できる本質 日本がかぼちゃをメキシコ、NZから輸入する訳
まずはかぼちゃの生育条件について考えてみましょう。かぼちゃって、どういう植物なのでしょうか。
・戦国時代に日本に輸入された
・原産地は南北アメリカ大陸
・収穫は7~8月が多く、旬の時期はそれから少しズレて秋ごろ
・世界的な産地としては、中国やインド・ウクライナやアメリカ・エジプトやメキシコ。日本は世界で16番目
ということが、調べるとわかります。一応、原産地が南北アメリカ大陸ということで、メキシコは原産地に近いことがわかりますね。
さて、本来であればニュージーランドとメキシコの共通点や特徴を考えるところです。ところが、ニュージーランドは南半球の地域で、メキシコは赤道に近い地域です、この2つの国にそれほど共通点はありません。また、かぼちゃの産地はいろんなところにあります。ニュージーランドとメキシコでたくさん作っているというわけではないみたいです。
こんな時は、視点を変えてみましょう。日本では、かぼちゃをどんなときに食べるでしょうか。どんなふうにかぼちゃを食しているでしょうか。
日本では、かぼちゃって季節を選ばずに食べるイメージがあります。秋のハロウィンの時期にも食べるし、冬のお鍋のシーズンにもカボチャを使った料理を食べますし、夏に冷製のポタージュにして食べることもあるし、煮物なんて季節に限らず、どのシーズンでも食べているイメージがあることでしょう。
そうなんです、日本では、かぼちゃは季節を選ばずに需要があるのです。しかし、それに対して、かぼちゃの生産が多い時期というのは秋ごろです。ということは、春になったら日本では生産が難しくなってしまうことは明白です。
このギャップが、実はこの問題を解くカギになっています。
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