不登校の原因を親に聞かれた彼女の苦しい胸の内 学校に行けない理由が「わからない」子への対処

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『不登校の歩き方』荒井裕司・小林正幸/主婦の友社
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少子化といわれるなかでも、不登校は毎年増えつづけています。子どもが学校に行けなくなったら親は「どうして?」「なぜ?」と子を質問ぜめにしてしまうかもしれません。子どもとどのように向かい合ったらいいのでしょうか? 不登校で傷ついた子ども、その子とともにいて傷つき、疲れはてた親に、「あわてない、せかさない、くらべない」ための処方箋を記した『不登校の歩き方』より一部抜粋し再構成のうえお届けします。
まずは、中学2年生から学校に行けなくなった女の子のエピソードを紹介します。

質問ぜめにされて…

エピソード:いじめられてることは確かだけど、それだけが理由じゃないし……。理由が自分ではっきりわかってたら、こんなに悩んだり苦しんだりしない。

中学2年から学校に行けなくなった女の子。母親は、カウンセラーにアドバイスされてからは、「無理して行かなくていいよ」と言っていたが、それでもやはり気になるらしく、「どうして行きたくないの?」「またいじめられたの?」と、よく質問ぜめにしてきたという。「どうして?って聞かれても、そんなの自分にだってわからない。それでしょっちゅう母とケンカになっていました」。

『不登校の歩き方』荒井裕司・小林正幸/主婦の友社
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