「本がすらすら読める人」が朝からやっていること 「スマホ」だけのせいにしてはいけない

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「本を読みたいけど、スマホをつい見てしまう……」という人は、スマホ中心の生活環境を見直しましょう(写真:jhphoto/PIXTA)
あらゆる情報が瞬時に手に入る現代は、「異常」ともいえる状態。「本を読みたいけど、スマホをつい見てしまう……」「読む気力がない」という人は、スマホ中心の生活環境を見直す必要がある。では、どうすればいいのか。本稿では出版社・新聞社勤務を経て、読書や情報整理などを主なテーマとして執筆や講演活動などを行う奥野宣之が、本を効果的に読むための習慣術を紹介する(本稿は、『ちゃんと「読む」ための本』より抜粋・編集を加えたものです)。

読むために最も重要な習慣

本や新聞を読むために、最も大切な習慣は、朝日をしっかり浴びることです。

言い換えれば、午前中に一度は外に出ること。在宅勤務の人でも5分だけ表に出て体操するとか、近くの公園まで行って帰ってくるとか、なんでもいいので朝のうちに一度は外に出るようにしてください。休日でも、なるべく日が昇り切らないうちに外気を浴びるようにしましょう。

読むのに関係ないぞ、と思うかもしれません。しかし、これは意外と重要なことです。目的は心身のコンディションを維持することにあります。朝日を浴びれば、セロトニンの作用で意欲が湧いてくる。頭と体内時計がリセットされるので寝付きが良くなり、生活リズムも崩れにくい。といった話はいくらでもあります。医者が話す健康指導の定番ですね。

それとは別に、私が朝の外出が重要だと思う理由は、心身のチェックになるからです。朝日を浴びて気持ちがいいならコンディションもいい。逆なら何か調整が必要、といった具合に判断ができる。

私は毎朝、朝食前に散歩しているのですが、10分くらい歩くといろいろ考えが浮かんできます。「あの仕事どうやって終わらせよう」「本当にスケジュール大丈夫かな?」といった具合です。ほかにも「ヒザにちょっと違和感がある」「喉の調子が悪いかも」「きのうちょっと呑みすぎたかな?」といった体の調子もわかります。

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